Windowsのターミナル、PowerShell、コマンドプロンプトなどのCLIの最低限の使い方

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環境構築
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コマンドラインインターフェイス(CLI)は、PCに直接コマンドを入力するインターフェイスです。今のOSはほとんどがグラフィカルインターフェイス(GUI)と言われるウインドウが開いて、パラメーターを入れたり、スライダーを動かしたり、選択肢から選択したり、ボタンを押したりして使うアプリがほとんどなので、CLIの「黒い画面」を見ると急に難しく思ってしまうかもしれません。(2年前の私がそうでした。。。)とはいえ、Stable Duffusionで環境を構築をしようとしたら、CLIのコマンドを使う必要があります。ここでは、CLIを使うために知っておいた方が良い最低限のコマンドを説明します。

重要度★★★

CLIの開き方

アプリケーション一覧や検索から「ターミナル」を探してクリックしましょう。見つけたらピン留めしておくと次回から探しやすいです。

開くと下のように標準ではシステムドライブの自分のユーザーフォルダで開きます。

フォルダ(ディレクトリ)の移動

フォルダの移動には「cdコマンド」を使います。フォルダはUnix系OSでは「ディレクト」とも呼ばれています。ターミナルのコマンドはUnix系ライクで動作するので、「ディレクトリ」とも呼ばれます。

フォルダ(ディレクトリ)の移動コマンド

cd 移動先

例えば、今、下のようなフォルダ構成でmy_idのフォルダにいるとします。今、自分が開いているフォルダは通常ターミナルに表示されています。

Windows PowerShell
Copyright (C) Microsoft Corporation. All rights reserved.

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PS C:\Users\my_id> |

もし、ここから、docのフォルダに移動したい場合は、以下のように「cd ./doc」と入力して、エンターキーを押すとdocに移動できます。

PS C:\Users\my_id> cd ./doc
PS C:\Users\my_id\doc> |

もし、my_idからB_dirに移動したい場合は「cd ./doc/B_dir」と入力します。

PS C:\Users\my_id> cd ./doc/B_dir
PS C:\Users\my_id\doc\B_dir> |

また、一つ上のフォルダのUsersに移動したい場合は、「cd../」と入力します。「../」は上のフォルダという意味です。

PS C:\Users\my_id> cd ../
PS C:\Users> |

もし、「games」に移動したい場合は、上のフォルダ移動操作を組み合わせ移動できます。

PS C:\Users\my_id> cd ../
PS C:\Users> cd ../
PS C:\> cd ./files/games
PS C:\files\games> |

この操作は下のように一気に書くこともできます。

PS C:\Users\my_id> cd ../../files/games
PS C:\files\games> |

ストレージの移動

例えば、Dドライブに移動したい場合は、「d:」と入力することで移動できます。Stable Diffusionをインストールする時、Cドライブの残りが少ない時は、Dドライブなどほかのストレージを使うことが考えた方が良いです。

PS C:\Users\my_id> d:
PS D:\> |

重要度★★☆

ファイルの一覧

今いるフォルダのファイル一覧を確認したい場合は、「lsコマンド」または「dirコマンド」を使います。使っているCLIの種類(というかシェルの種類)によって、どちらかしか使えない場合があります。使えないコマンドを入れた場合はエラーが表示されるだけなので、どちらかが使えなければ、他方を作ってください。シェルによって表示のされ方は違います。下はPowerShellの場合です。

PS D:\stable-diffusion-webui\venv> ls


    ディレクトリ: D:\stable-diffusion-webui\venv


Mode                 LastWriteTime         Length Name
----                 -------------         ------ ----
d-----        2023/05/22      5:33                Include
d-----        2023/05/22      5:33                Lib
d-----        2023/07/29     13:43                Scripts
d-----        2023/05/22      5:34                share
-a----        2023/05/22      5:39            216 dev.txt
-a----        2023/05/22      5:33            132 pyvenv.cfg
-a----        2023/05/22      5:39             53 x.txt

入力補完:tab

多くの場合、tabキーを押すことで入力補完をすることができる(使用しているシェルの種類による)。例えば、今いるフォルダの下の「stable-diffusion-webu」というフォルダに移動したい場合、「cd stab」などの先頭の数文字を押した段階で「tab」キーを押下すると、「cd ./stable-diffusion-webu/」を入力補完してくれる。候補が複数ある場合は、もう一度tabを押すと、別の候補に切り替わる。複雑なファイル名やフォルダ名を入力するときは、使うと間違いがない。

履歴呼び出し:↑

前回の入力したコマンドと同じコマンドを入力する場合、矢印の上(↑)を押下することで、履歴のコマンドが表示される(使用しているシェルの種類による)。前回、シェルを開いた時の履歴も表示できることがあり、例えば、毎回、ターミナルを開いて、「./venv/Scripts/Activate.ps1」の毎回使うコマンドがある場合は、「↑」を数回押して、履歴をさかのぼれば、探せる場合があり、入力間違いを防ぐことができる。

重要度★☆☆

フォルダ(ディレクトリ)の作成

フォルダ(ディレクトリ)は「mkdir ディレクトリ名」で作成できる。さっと作りたいときは重宝する。

PS C:\Users\my_id> mkdir newfolder

重要度☆☆☆

他にもファイルやフォルダを削除するrmやrmdirや、ファイルをコピーするcp、ファイルを移動するmvなどがありますが、間違って実行した場合、取返しのつかないことになりますので、環境構築の手順として指定されている場合を除き、慣れないうちはGUIでコピーや削除などはやったほうが無難です。間違ってルートからフォルダを消してしまったり、意図せず上書きをしてしまうことにもなりますので。

以上、最低限知っておいた方が良いCLIのコマンドなどでした。

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鷹の目週末プログラマー

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