Stable Diffusionの新バージョンSDXL1.0ベースの学習済みモデルCounterfeit-βの使用感を紹介します。CounterfeitXLはSD1.5版の開発もしたNahidaDiffusion氏が作成した人気モデルのCounterfeitのSDXL版です。使ってみた感想ですが、、、兎に角すごいです。元のSDXLのベースモデルの影響もあるのだとは思うのですが、LoRAを使わずにプロンプトのみで様々なバリエーションの画像が生成できるのです。つまり、プロンプト次第でこのCounterfeitXLがあるだけであらゆるイラストが生成できます。ここではその片鱗を例示したいと思います。(このページの画像はCounterfeitXLで作成したものです。)
ConterfeitXL-βの設定
CounterfeitXL-βはWebUIでも使えますが、ComfyUIを使うのがおすすめです。ComfyUIのセットアップについては過去の記事を参照ください。(→ComfyUIのインストール方法と使用法)
CounterfeitXLは2023年8月現在、β版が最新版です。civitaiで公開されているので、ダウンロードします。(→civitaiダウンロードサイト)ダウンロードしたモデルはI\models\checkpointsのフォルダの中に入れます。
また、CounterfeitXLは専用のembeddingも作られています。(→civitaiダウンロードサイト)embeddingはダウンロードしたら、\models\embeddingsのフォルダに入れます。easynegativeなどの従来のembeddingも使えるようなので、必要に応じて同じようにembeddingsのフォルダに入れます。※embeddingを有効にするためには、comfyUIではプロンプトで「embedding:easynegative」のように書く必要があるようです。下記のWorkflowでは間違っていますが多分効かさない方が良い絵が出るので、そのままにしています。(2023年08月16日追記)
CounterfeitXL用のComfyUIのワークフロー設定例については、拙いフローですが、私が使っているフローが下のサンプル画像のメタデータに入っているので、下の画像をそのままComfyUIの画面にドラッグすると呼び出してお使いいただけます。アップスケーラーを使ったバージョンになっています。
Workflow
ワークフロー例
CounterfeitXLの生成画像例
CounterfeitXLの画像生成例を示します。Counterfeitはアニメ系の画風を得意とするモデルですが、元もSDXLが幅広い表現が可能だったことも受けて、ConterfeitXLでもリアルな画像からアニメや漫画絵までプロンプトの表現によって調節可能です。単純なプロンプトでも画像を出すことはできますが、いろいろプロンプトの工夫の余地が大きいのはクリエーターには嬉しいですよね。
下の画像はすべてプロンプトとアップスケーラーのみで出力したもので、追加学習は使っていません。
水しぶきの表現
リアルな背景が得意です。水しぶきのような表現もとてもリアルにすることができます。
ファンタジーな感じ
ドラゴンやお城などのファンタジーな要素もばっちりです。
SF世界
近未来のSF世界もうまく表現できます。夕日に照らされた幻想的な感じも出せています。
3Dの人物
人物のリアルな表現もできます。Counterfeitの要素が加わって女性は可愛らしく出すことができます。
モノクロ漫画風
モノクロ漫画風では背景を含めてうまく濃淡をつけて書けています。
本の挿絵風
幻想的な本の挿絵風の絵もうまく書けています。
自分の小物や装飾品
お姫様。装飾品も丁寧に書いてくれます。
実写系の画像
他の実写系モデルの画像のプロンプト例を入れてみました。こんな絵も出るんですね。Counterfeitとは遠そうな画像のでSDXLの影響が強く出ているのだと思うのですが。。。
最後に
CounterfeitXL-betaを使ってみました。現時点でβ版なので近々、正式版にアップデートされるかもしれません。現時点で非常にレベルが高いモデルですよね。
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